4月の後半、ドイツ経由チェコの旅に行ってきました。
ベルリンで蚤の市をはしごしたり、
チェコの国民的絵本作家・ヨゼフラダの生家を訪ねたりと
とても得るものの多かった10日間だったのですが、
滞在中、プラハの小さなホテルの部屋で読んだのが
大阪の東欧雑貨店「チャルカ」から出ている
「りんごの木の村で 」という1冊の本でした。
この本は、副題に
「チャルカが旅したチェコのガラスボタン物語」とあるとおり
チェコガラスを今も作り続けるある小さな村の
チャルカ的ドキュメンタリー。
オートメーション化が進み、需要が減った現在も
200年前と変わらぬガラス作りを続ける人々の
静かな生活と豊かな暮らし、
それを愛を持って見つめるチャルカのまなざしが伝わる
とても素敵な一冊。
本を読み、チェコガラスの美しさに改めて魅了された私。
「りんごの木の村」に行く時間はなくても、
ガラスボタンにはプラハの雑貨屋で出会えるだろうと思っていたのですが、
意外や意外、なかなか売り場に出くわすことがありません。
現在のチェコでは、そんなに一般的に普及しているものではないのだと
身勝手ながらも寂しく思う気持ちを抱きつつ、
帰国の途についたのでした。
そして日本。ちょうど帰国したタイミングで、
東京でチャルカが展覧会を開くと聞き、とりもなおさず会場へ。
そこには、色とりどりの愛らしいガラスボタンがずらり。
ひとつひとつがガラス職人さんの手描きなので、
同じデザインでも微妙に異なるのが、また魅力。
うんうん悩みながら、なんとか4つを選び、購入しました。
しばらく眺めて楽しんだあとは、
ゴムに通して髪飾りにしたり、
シャツに縫い付けてワンポイントにしたりと
いろんな使い方を試してみるつもり。
それにしても、
チェコでもなかなか出会えないガラスボタンを
日本の渋谷でこうやってゆっくり選べるというのはすごいこと。
チャルカの愛情とこだわりが生んだ、
一種の奇跡のようなものではないかしら。
愛情をたっぷりと注がれながら、
大切に大切に日本まで届けられた雑貨たちなのだと思うと
愛しさもさらに深まります。
手のひらでゆっくりと転がすと
チャリ、チャリ、と愛らしい音を立てるガラスボタンは、
素朴で、いとしい、まるでチェコそのもの。
これからも、あの村で
このガラスボタンが作られ続けますように、
みんなに愛され、生活とともにあり続けますように、と
小さなボタンを見つめながら、そっと思いました。
※ ガラスボタン ひとつ472円
今年5月に渋谷で行われたチャルカの巡回展(既に終了)で購入したもの。いまは、チャルカ本店か、チャルカが運営する通販サイト「クノフリーク」で購入可能です。ただ、私と同じボタンの在庫があるかどうかは分かりません。ご了承ください。
チャルカ http://www.charkha.net/index.php
チェコとハンガリーを愛する手芸店
「クノフリーク」 http://www.knoflik.net/ |