6月2日は、イタリアの王政が廃止され、「イタリア共和国」が誕生したイタリアにとってもっとも重要な国民の休日のひとつ。今年から、この日が「イタリアワインの日」として、たくさんの人にイタリアワインに親しんでもらうイベントを開催することになりました。六本木ヒルズアリーナで行われた「イタリアワイン・デー祭り」に参加しました。
さまざまなイベントが企画される中、私のお目当ては、パンツェッタ貴久子さんのイタリア家庭料理セミナーとイタリアワイン・ベストソムリエ・コンクール「JET CUP」で優勝したソムリエ内藤和雄さんによるイタリアワイン・テイスティング・セミナーです。
まずはパンツェッタ貴久子さんによる、できあいの缶詰や瓶詰めをうまく利用しながら作る家庭料理セミナーです。約30分で3種のパスタ「豆のソースのペンネ」「スパゲッティ・ジェノバ風」「タコとオリーブのスパゲッティ」を調理。簡単にできるパスタ作りのコツを伝授してくれました。「豆のソースのペンネ」のワンポイントアドバイスは、“ソースとパスタ、チーズを絡めるとき、まずはパスタにチーズを絡めてからソースを次に和えること”。その方が、ソースがよりパスタに絡むそう。長年お料理をしている人も、!!と感じるコツです。さらにどのパスタも共通のポイントは、“パスタのゆで汁を切りすぎないこと”。パンツェッタ貴久子さんも、ザルにあけるのではなく、穴のまばらなコランダー付きのパスタ鍋でゆでるようになって「パスタ作りがうまくなったね」といわれるほど違うそうです。本当に家庭で役に立つお料理講座でした。
そして、メイン・イベント「イタリアワイン・テイスティング・セミナー」。会場には上質なワイングラスが並べられ、スパークリングワイン、白ワイン、赤ワイン2本をテイスティング。セミナーを担当するのは今年からスタートしたイタリアワイン・ベストソムリエ・コンクール「JET CUP」で優勝した『Vino della Pace』のマネージャー兼ソムリエ内藤和雄さん。イタリアワインの代表的な4つの味わいをわかりやすく丁寧に説明してくれました。
まずは、イタリアの上質スプマンテ、フェラーリ。トレント州で作られる「フェッラーリ」は、シャルドネ100%、シャンパーニュと同じ製法メトッド・クラシコで作られているすっきりとしたスパークリングワイン。2杯目が欲しいなと素直に感じるスプマンテです。
2本目の白ワイン「セグレタ」を作るプラネタ社はシチリアを代表するワイナリーのひとつ。“秘密”という意味の名前を持つこのワインは、グレカニコというシチリア固有のブドウを中心に4種のブドウをブレンド。しっかりとした味わいです。
3つ目は、イタリアの代表、キャンティ・クラシコ。生産者のバディア・ア・コルティブオーノは、90年代後半からオーガニック栽培をスタート、2003年、オーガニックワインとして認定を受けました。ビオでありながら、ちまたでいうビオ的な特徴はなく、バランスのいいおいしさです。
4本目は、イタリアでしか作られていない特殊な製法を持つアマローネ。収穫後陰干しされ水分のとんだブドウで作られる赤ワイン。ヴェローナ近郊の一部の地域だけで生産されています。18世紀から続くマァジ社は最高級のアマローネを作っています。そのふくよかな味わいは参加者みんなため息をつくほどでした。
最後に、内藤さんがイタリアワイン全体を説明してくれました。「ローマ帝国時代からワイン作りを続けるイタリアには、驚くことに現在約300種のブドウが生産されているといいます。そのうち日本で飲めるのは約80種。そのバラエティ豊かさはもちろん、ここ10年〜20年で、栽培・醸造共にさまざまな改革が行われて、イタリアワインの品質は飛躍的に上がりました。“10年前に飲んだイタリアワインと今年飲むワインの印象が違う”“最近おいしいと感じる”というのは、普通のことなのです。おいしいワインは待っていても巡ってきません。飲む姿勢によって、その機会も増え、おいしいワインを選ぶこつもわかってきます。だからみなさん上手においしいワインを探してくださいね」。
私も、おいしいワインと巡りあえる機会をいっぱい作って楽しみたいと思います。
イタリアワインの日は、「プリマヴェーラ・イタリアーナ」のイベントの一つです
http://primavera-italiana.net/
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巨大なカフェが出現。生ハムやワイン、オードブルを販売するブースが出ました
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パンツェッタ貴久子さんのイタリア家庭料理セミナー風景
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『Vino della Pace』の内藤さんによるワインセミナー風景
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