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Editor's Report

【ブノワ・アント】
【ユドロ・バイエ】
【ルイ・シュニュ】
 “ブルゴーニュ新世代”が作る、
 伝統の良さだけを引き継ぐ、新しいブルゴーニュワイン。


2007.04.09  中正
 2007年4月4日に開催されたワイン・セミナー&試飲会に行ってきました。ブルゴーニュ&シャンパーニュから来日したのは7組。30〜40代の若手ワイン生産者たちばかり。彼らを招聘したのは、今もっとも注目されるインポーターの一人、「ヌーヴェル・セレクション」の上田巨樹さんです。7組に共通するのは、ワインの「フレッシュな酸味と豊かな果実味、繊細な味わい。毎日飲みたくなるような」味。このほかにも不思議な共通点がありました。みな1998年から2001年に、先代からワイン畑を譲り受け同時に自家元詰めを始めたり、醸造を引き継いだりと、世代交代をしたこと。そして、みなその前後から無農薬栽培を意識して、ビオロジー(無農薬)またはリュット・レゾネ(減農薬農法)をスタートしていること。さらには新樽熟成率が20〜30%というところが非常に多いこと。
 セミナーではまず、上田さんが丁寧に一人ずつ生産者を紹介して、それぞれのとっておきの1杯をテイスティング。各々のポリシー、畑の位置と特徴、発酵&熟成の細かいデータ、畑の状態から樹齢にいたるまで細かく説明。春から秋まで畑作業をひたすら続け、丁寧に手で収穫、手作業で発酵・熟成をしている人たちばかりですから、隠すところや聞かれたくないこが何一つないすてきな説明ばかり! それぞれフレッシュな印象と土地の個性をストレートに感じる素直な味わい。同行した編集者の女性も、ハーブの香りやコーヒーの香りなど、生産者ごとのテロワールによる個性はあるものの、すべてが甲乙つけがたくおいしいことにびっくりしていました。
 ここでは一人をピックアップします。
●シャンボール・ミュジニィ村Hudelot-Baillet(ユドロ・バイエ)のドミニク・ル・グエンさん。
 ドミニクさんは1998年、奥様のお父様からワイン畑を引き継ぎました。有名ネゴシアンへのブドウジュース販売をしていたブドウ栽培家である義父からブドウ栽培・ワイン作りの両方を学び、自家元詰めドメーヌとしてスタート。実はそれまでフランス空軍のメカニックだったというドミニクさん、いきなり醸造学校へ通った後、義父とともに自家元詰めをはじめ、完全に独り立ちしたのは2004年のことだそう! 今回はその記念すべき2004年のレ・シャルム(平均樹齢40年のV.V.)をテイスティングしました。新樽50%と他のみんなよりちょっとだけ新樽率が高め。けれど、それが必要と思われる豊かな果実味があって、バランスが最高にいい。空軍メカニックからこのワインを造るまでわずか6年、ドミニクさんはきっと抜群のワイン作りのセンスを持っていたに違いない。そして、お義父様はブドウをずっと手入れし続けてきたからこそこんなにおいしいワインができたんでしょうね。
 そのほかの来日者も素晴らしいので、こちらにリストを添えておきます。
●Grongnet(グロンニェ)のセシルさん(32歳)は、コート・ド・ブランのレコルタン・マニピュラン。マロラクティック発酵をしない「カルプ・ディエム」をテイスティングしました。
●Matrot Wittersheim(マトロ・ウィッターシェイム)のクロディーヌさん。天然酵母、補糖・補酸なし、シュール・リー熟成のムルソー。バランスの良さと白い花の華やかな香りが魅力です。
●Domaine du Chateau de Chorey(ドメーヌ・デュ・シャトー・ドゥ・ショレー)のブノワさん。2001年より完全ビオロジー栽培。コーヒーの香りを感じるショレー・レ・ボーヌ2002がすてき。
●Louis Chenu(ルイ・シュニュ)のキャロリーヌ&ジュリエット姉妹(33&34歳)。サヴィニー・レ・ボーヌ 1er cru「きれいな果実味とまろやかな口当たりが特徴的」と、自らおっしゃるそのとおりのきれいなワイン。とってもかわいいDemoiselles de Bourgogne!!●Olivier Jouan(オリヴィエ・ジュアン)のオリヴィエさん。99年、26歳で曽祖父の創業したドメーヌを継承。すぐにビオ栽培を始め3年でEcocertの認証を取得。ちょっとハーブっぽいニュアンスのあるストレートなモレ・サン・ドニは余韻の長さが格別。
●Lou Dumont(ルー・デュモン)の仲田晃司さん34歳。1995年単身フランスに渡り、2000年よりジュヴレ・シャンベルタン村に醸造所をスタート。栽培農家からブドウまたはジュースを買い付け、醸造を手がけています。JLトラペで栽培担当をしていたCパラン所有のブドウで作ったジュヴレ・シャンベルタン・レ・クラV.V.は一樽のみ生産。豊かな香りが魅力。
 ※上田さんは以前にレポートしたブノワ・アントのインポーターでもあります。興味のあるかたは右上をクリック。
上段左から、仲田さん、ドミニクさん、ブノワさんと奥様、オリヴィエさん。下段左から、シュニュ姉妹、クロディーヌさん、セシルさん



セミナーのあとは、生産者自らで、さささっとディスプレー



この明るくキレイな色。赤みは薄くても、味はしっかり



2005年夏、ユドロ・バイエにお邪魔したときのドミニクさん



中正美
Webコンテンツ制作
ワインの味と香りを言葉で伝えるのは難しい。でも、これからもできる限りそのおいしさと魅力を伝えていきたいと思います。
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