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Editor's Report

 ピュリニー・モンラッシェのブノワ・アントBenoit ENTE再訪。
 アリゴテの摘芽を一列だけ手伝いました。


2007.06.26  中正
2007年のフランスのお天気はちょっとおかしい。
3月からずーっと20度を越える初夏の陽気が続いているらしい。
その結果、ブルゴーニュはなんだか大変なことになっているみたいです。

この春、昨年のヴァンダンジュ(ブドウの収穫)に続いて再びブノワ・アントのお家を訪ねました。
ブノワは、「たいへんだよ。ブドウの生育が通常より3週間も早い。
このままだと今年のヴァンダンジュは、8月半ばかな」と言います。
ええ、お盆にヴァンダンジュ!!?

今回は「エパンプラージュ=摘芽」をほんのちょっと手伝いました。
これは、ブドウ樹の主枝からにょきにょきと発芽している新芽から、
3芽を選び、残りをちぎって捨ててしまう!という、ちょっと悲しい作業です。
3芽を残して1本の樹に最大でブドウ10房くらいにすると、
「グリーン・ハーベスト(実がなりすぎた場合まだ小さなブドウを切り落としてしまうこと)」の必要がなくなってバランスの取れたブドウが取れる。
ちなみにこの作業、1本の樹に使う時間はヴァンダンジュと同じくらい。
ヴァンダンジュは約12人で、5日間かかる・・・・・・ということは、
ブノワと奥さまコラリーの2人でこなそうとすると30日間かかります!
ほんとワイン作りってしゃれにならないくらい大変な仕事です。

とってもグルメなブノワにとってお昼の時間はとても大切。
早朝から部が終わると、必ずお家に帰ってきてごはんを食べます。
そこにジョイン。 
中庭にしつらえられたテーブルはオープンエアのとっても気持ちいい空間。
昼ごはんも、夜ごはんもここでいただきます。
ブノワの隠れアイテム、ピノ・ノワールのクレマン・ド・ブルゴーニュで乾杯。
夏の陽気の5月のブルゴーニュ、最高でした。

去年ヴァンダンジュを手伝った2006年のワインを試飲しました。
小樽の中でちょうどマロラクティック発酵という2次発酵が終わったところ。
畑ごとのワインが、新樽、1年樽、2年以上の樽に分けて入れられ熟成中。
まだ、完成していない途中のワインなのに、おいしい!! 
普通はこの段階って、「おいしくなるだろう」とか、
「ポテンシャルを感じる」という感じだろうけど、もうすでにおいしい。
「めちゃくちゃおいしい!!!」というと、
ブノワは「ヴァンダンジャーが良かったからね〜」と冗談を言いながら、
「今までで最高の出来だった2005年をしのぐおいしさかも」とも。
特に、レ・フォラティエールとアリゴテ、怖いくらいおいしい。
なのに、「んーでも、あと1日、早く収穫しても良かったな」なんて
厳しいことをつぶやいていました。
彼は、わずかでもトロピカルなニュアンスがあまり好きでないよう。
熟れすぎはご法度、でも完全に熟した“瞬間”を狙っているようです。

それにしても、こんなにどんどんおいしくなるのはなぜ?
「まずは収穫量。おじいちゃんと栽培家としてブドウを売っていたときは、
1haあたりのレ・フォラティエール収穫量は法律上限の55リットル。
でも、自分で作るようになって42リットルにしたから、
その分ブドウの味のクォリティは上がっているはず。
あと、樽も初めはよその蔵から買った1年、2年の樽を使っていたけれど、
今ではもう自分のワインに使ったものしか使っていないし、
樽も毎年より好みのものを手に入れられるようになり、
樽とアペラシオンとの相性もわかってきたから、それから・・・・・・」と、
収穫時期の見極めも含めて、その理由はまだまだ続きます。

2006年のアリゴテ、日本に入ってくるのが待ち遠しい!
2006年のワインを樽から出して試飲中のブノワ・アント。



この日はアリゴテのエパンプラージュ(摘芽)をお手伝い。ピュリニー・モンラッシェ村から国道を挟んだすぐ東側にある畑



アント家の中庭。お食事はいつもここで。お隣に住むカミーユおじいちゃんもしばしば訪問してきます。ブノワの1er cru畑はカミーユによるマッサル・セレクション



2005年アリゴテとレ・フォラティエールを買いました



ご近所のビオディナミのヴィニュロンJacques BAVARDさんのお家(ドメーヌ)に招かれてアペリティフ風デギュスタシオン。ワイン談義に花が咲いていました



中正美香
Web編集
コルトンシャルルマーニュにあるレストラン『シャルルマーニュ』に、ブノワたちと一緒に行きました。あっと驚く和風フレンチだった
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