すてきなショップが点在する恵比寿南界隈。3月10日(土)、注目のニューフェイスが誕生しました。
名前はフランス語で『エクリチュール』、“書き記されたもの”という意味。このお店は、ジュエリーデザイナーで『tmh.atelier』古田智彦さん主宰のショップで、骨董屋『K&CLASSIQUEs』 主人Rudi(ルーディー)さんとのコラボレーションによって誕生しました。
きっかけは、昨年の夏、東京での骨董市に出店していたパリ在住の古物商であるルーディさんのブースに、古田さんが立ち寄ったこと。ウェブサイトを見て、ルーディーさんのセレクトするアンティークの世界にすっかり魅了されていた古田さんが、ごく普通に市に出かけてルーディさんと話すうち意気投合。逆にルーディーさんもたちまち、古田さんの創り出すジュエリーと彼自身の持つイメージに共感。昨年秋、ルーディーさんが再び来日したときに再会した二人は、そのまま、このアトリエ&ショップの計画を練り始めたのです。
「ものを作り出す空間であり、博物館にいるような空間。お店である前に、そういう場所にしたいと思っていたんです。ルーディーさんの選ぶ古物が持つ情景は、僕のジュエリーとすごくマッチすると感じました」という古田さん。時間が凝縮されて詰まっているような時を経た食器や道具、小物たちは独特のイメージを持っていて、同じく時を経て誕生したダイヤモンドで作られるジュエリーと素晴らしく、さりげなく調和しています。これは目指すものがとても近かった二人が偶然に出会って、出来上がった空間だからなのでしょうか?
「僕の作るジュエリーには、ダイヤモンドの“原石”を使います。ダイヤモンドは採掘されたときすでに、それぞれが結晶したオリジナルの形や色を持っていて、それがとても魅力的なんです」という言葉に、原石を見せてもらうと、緑がかったものから、琥珀色のもの、形もすでに研磨されたかのようなダイヤモンドらしいフォルムから、四角くつるりとしたものまで実にさまざま。カット後のまばゆい光はありませんが、秘めた輝きとナチュラルな美しさがあります。古田さんのジュエリーは、ゴールドとホワイトゴールドを中心にダイヤの原石をあしらったシンプルながら、丹念に創り込まれたデザイン。指の内側になるところに原石を埋め込んだリングや、小さな2枚の円形のゴールドプレートでダイヤを挟んだペンダントなど、今までには無い新鮮なジュエリーです。さらに、ダイヤモンドの原石はカタチも色合いもそれぞれ異なり、それをあしらったジュエリーは、世界でひとつのデザインと言えます。
ルーディーさんの創り出す古物の世界とは、いったいどんなものなんでしょう?
「過去の長い時間の中をそっと生きてきて、それだからこそ美しく枯れた古物になったアイテムをメインに、フランス、ベルギー、オランダなどで集めています。時代は必然的に18世紀〜19世紀の古物が中心となりますが、特に時代的な限定は意識していません。昔ながらの貴族的な雰囲気とともに、頽廃する背景がエレガントな翳りの美しさとなっている主張性の高い古物が好みです。古い静物画の中に描かれているような、そして詩的な物語性をもとに「時」を錬金術的に遊ぶ古物と言えましょうか。もちろん道具としてまだ使える物もありますが、使い勝手よりもフォルムや色の良さを重視したオブジェに近い物として買って頂けたら嬉しいです。」
アメリカとイタリア在住を経てパリに移住してから17年、芸術家でもあるルーディーさんの審美眼にかなった古物たちが創り出すエレガントな世界と、静謐ながらも長い時の流れの中にしっかり生きてゆく古田さんのジュエリー。『ECRITURE』という空間を得て、両者の魅力がヨーロッパ的雰囲気の中で融合しています。
ECRITURE(エクリチュール)
●東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 2F No.2
TEL: 03-3760-9059
営12:00〜20:00 月休
tmh.atelier
http://www.atelier-tmh.com/
K&CLASSIQUEs
http://k-classiques.typepad.jp/blog/
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白い食器がたくさん並ぶ店内奥の棚。このままお部屋作りの参考にしたいほど
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ダイヤモンドの原石と4年前作り始めたデザインである内側に石をあしらった指輪
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博物館のような素敵なショーケースとアンティークの数々
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入り口からの光、カウンターの奥には古田さんのアトリエ
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