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Editor's Report

 東京で開かれた『ダンタン』の展示会は、
 一軒の小さなお店みたいでした。


2007.01.09  中正
 たまたま東京に来ているとき、神戸・栄町のショップ『ハオス』の姉妹店『ダンタン』がオリジナル全ラインの展示会をしていました。神宮前にあるセレクトショップの3階で開かれた展示会は、まるで3日間だけの小さなショップができたみたいなすてきな空間。新しいバッグをかけて鏡を見たり、ストラップシューズを試着して写真を撮ったり、お買い物みたいな気分ですっかり楽しみました。
 ここで、私が気になったアイテムを紹介します。まず、一番新しいライン、アクセサリーのtoile(トワル)。2人の女の子が企画するとっても繊細なアクセサリーで、ブルーのきれいな石アマゾナイトやサンゴ、パールと華奢なゴールドチェーンの組み合わせがすてき。ポイントに使われるゴールドのレリーフも印象的でした。
 つぎが、Lin francais d’antan(ラン・フランセ・ダンタン)の通称・肉まんバッグ(!?)。デッドストックのコットンマリンパンツの丈夫な生地を素材にプリーツを生かした丸いバッグ。サイズが2つあり、持ち手が大きいのは長く、小さいのは短い。小さいのがとってもかわいい。白いのをほしいなって思いました。
 そして、中心ラインのjou jou(ジュジュ)のバッグ! 定番のマチが広いショルダーバッグ。オーナーの金子さん自身が愛用している持ち手の短いリネン製のものもすてきなんですが、革製のバッグにフィンランドバーチ(積層合板)の止め具が着いた新作は、ほんとうに魅力的。くるくるっと編み紐みたいにデザインされた革の止め紐や、16番手4本撚りの太い糸での縫い目がかわいい。ちなみにこのフィンランドバーチの留め金を作っているのは、copen(コペン)さん。木工家具のデザイナーさんだから、アクセサリーやパーツでも建築的な工夫と風合いが感じられます。
 そして、おなじくLin francais d’antanのオーダーできるシルバースプーンのアクセサリー。ヨーロッパのアンティークマーケットでひとつひとつ探したシルバースプーンを、切ったりたたいたり(彫金)して作るこのアクセサリーの魅力はなんと言っても刻印(ホールマーク)。そのスプーンが作られた年、生産地(審査を受けた町)、生産者などがわかるものですが、どれもマーク自身がかなりかわいい! 一番人気のバーミンガムで審査を受けたシルバーのイカリのマークは必見。ほんっとにかわいい。
 最後が、もう心の中で注文決定!した、トーツキ(R.U.のソフトライン)のストラップシューズ。HanakoWEST Cafeのアトリエ取材で訪れた小さな小さな工房で一から十まで手作りされている靴。内側にコットンが張ってあってバレエシューズみたいに軽い。足を入れたら、オーダーメードシューズみたいにぴったりでした。展示会で個人の注文ができないことを、心から恨めしく思った一瞬です。
 私がパリに滞在していた1年5ヶ月の間に、6回も来パリしてくれた(って、もちろん買い付けのためですが)金子さんは、ハオス(=デフカンパニー)の全ラインのディレクターであり、デザイナーでもあります。そして、「USEN Cafe Apres-midi」の音楽セレクターというもうひとつの顔も持っています。彼のクリエイト&セレクトの素晴らしさにはいつも感心するばかり。パリでも、「『ハオス』では扱っていないんだけど素敵だよ」と教えてくれたアクセサリーデザイナーがとても素敵だったり、教えてもらったお店がびっくりするほど好みだったり、パリ・ビギナーだった私にいろいろなことを教えてくれたのでした。『チェック&ストライプ』ショップ作りのサポートもしていた金子さん、これからの活動はますます見逃せません。
toileの繊細さを写真で撮れなくてごめんなさい。雰囲気だけどうぞ



棚の上に乗っかっているのが肉まんバッグ! 展示されていたのは、生成りと黒色



ジュジュの革バッグ。正面の2つは今回の新作



シルバースプーンのオーダーメードは、『ダンタン』と東京・渋谷の『ETS MATERIAUX』の2軒だけ



履いてみました! トーツキのストラップシューズ。履いてないみたいに軽いのに驚き



中正美香
Web編集担当
この記事を仕上げたあとに、東京へお引越し。HanakoWEST.com作りをもっといっぱいしていきいます。最近のブームは10年とか15年前に読んだ小説の読み直し。『きらきらひかる』、やっぱいいです。
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