奥様のコラリーの用意してくれた食事と、ブノワのワインを楽しめるランチタイムが、大変なヴァンダンジュの合間の幸せなひととき。午後になると、移動してしゃがんだり立ったりするのが困難なほどへとへとに。。。午後5時半、ようやくその日の収穫が終了してお家へ。死にそうな顔をしていると、ヴァンダンジャーの一人が「今日、明日がきついけど3日目には慣れるよ」と励ましてくれました。
翌日は、ヴィラージュのワインを収穫。ところが、朝から疲れていた私は昼前に、案の定、指を切ってしまいました。左手の薬指。ここを切っちゃう人が多いらい。そういうわけで、その日の午後はブノワのワイン作りを手伝うことになったのです。
ブノワの仕事はみんなの摘んできたブドウをワインにする作業。まずは、破砕機にブドウを入れて、それをプレス機に移し、ぽたぽたと落ちてくるジュース(ムー)を「キューブ」って呼ばれるタンクに貯めること。収穫したその日に、(厳密には収穫したらすぐ!)その作業をすることがとても大切なのだそう。そして、使い終わった収穫用ケースもその場ですぐにお湯で洗う。大きな破砕機もプレス機も、畑が違うブドウを搾り終わるたびに丁寧にお湯で洗う。これがものすごく大変。でも、お湯で即座にすべてを洗うことで、カーブにも、機械にも、タンクにも、どこにもバクテリアが繁殖するチャンスはないのです。だからブノワのカーブは、ブドウジュースの甘い香りと新樽の木の香りしかしません。そして、キューブに丸1日以上置いたムーを、今度は樽に流し入れます。この日は、昨日のレ・フォラティエールを樽の中へ。その後は、アルコール発酵もマロラクティック発酵も熟成も、ブドウたちが勝手に行ってくれるんだそう。こう書くといい加減に見えますが、樽木のクォリティ、新樽のパーセンテージ、樽の厚みや中身の焼き具合などなど、理想のものを選ぶことで、ブドウたちと天然の酵母がブノワの思った通りに働いてくれるのです。そして、このあと樽を開けるのは来年の夏、瓶詰めをするときです。
この日もプレスやケース洗いなどすべてが終わったら午後7時。パパ・モーリスが、ブノワのお兄さんアルノーのところへ連れて行ってくれるというので隣町のムルソーへ。笑顔の素敵なアルノー・アントは、その日収穫したアリゴテのムー(ブドウを絞ったジュース)をキューブへ移す作業などをしながら、彼のワイン、ムルソーlesGouttes d’Or 2002をふるまってくれました。その柔らかくてなめらかな味わいと上品な香りにびっくり。パパ・モーリスに、「こんなすてきな2人の息子を持って、すごい幸せ?」って聞くと、「僕は小学校の校長だったから、本当は違う職業についてほしかったんだ。でも、結果として、こんないいワインの作り手になった2人をとっても誇りに思っているよ」と、にこにこ。
3日目は、「Les Champ-Gains(シャンガン)」というワイン畑からスタート。お天気も良くて、見張らしも抜群! まるまると実った(っていうのもヘンな表現ですが)ブドウを摘んでいくのはすごく気持ちがいい。ヴァンダンジャーの言ったとおり、3日目になってカラダが慣れてきた私は、疲れもとくに感じずしゃきしゃきっとブドウ摘みができるように。この日はすごいテンポ良く収穫が進み、またたく間にケースがいっぱい。シャンガンのブドウを摘み終えたら、ブノワのお手伝いに回ることになりました。
機械を洗って、ブドウを搾る。できあがったシャンガンのムーの糖度を測ると約13%。奥さまのコラリーにすすめられてムーを飲むと、とっても甘くて少しとろりとしたびっくりするほどおいしいジュース。「僕のシャンガン、飲んだなあ!!」と怒ったふりをするブノワも、ムーをなめて満足そう。
午後からはブルゴーニュ・ブランの収穫をして、長くて短い私のヴァンダンジュは終了。ブノワのヴァンダンジュは毎年5〜6日間。ヴァンダンジュ後の樽詰めまでの作業も含めて約9日間。その工程の途中で帰らなくていけないのは、ものすごく後ろ髪を引かれる思い。なので、来年は9日間ずっとブノワのお手伝いをする!!と約束をして、パリへ帰ることとなりました。
Benoit Enteのワイン
ブルゴーニュ・アリゴテ ☆お値段の割においしすぎてびっくり。
ブルゴーニュ・ブラン
ブルゴーニュ・ルージュ
ピュリニー・モンラッシェ(ヴィラージュ)
ピュリニー・モンラッシェ 1er cru Les Referts(ルフェール)、1er cru Les
Champ-Gains(シャンガン)、1er cru Les Folatieres(フォラティエール)☆ヘーゼルナッツ、はちみつみたいな香りがする上にこくがあり飲んでいて幸せになれる
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プルミエ・クリュである、シャンガンの畑はとても高い位置にあります
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ブノワのお家で、コラリー手作りのランチとブノワのワインをみんな一緒にいただきます♪
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ヴァンダンジュは、摘み取る人と運ぶ人の連係プレー。摘み取りの小さなバケツがいっぱいになったら、パニエー!と叫ぶ
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最後にブノワの思いっきりの笑顔。お家兼カーブの前で撮影しました
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