口に入れると甘い味がしそうな、キャンディみたいなアクセサリーたち。女の子なら誰もが感嘆の声をあげてしまうかわいいルックスの作品を作るのは寺本麻威子さん。元々ビーズ作家として活動していた彼女ですが、作っていくうちにどうしてもオリジナルのビーズが欲しくなり自分でガラスを溶かして作ってみたのがきっかけだったのだとか。
「彫金の専門学校で基礎は勉強していたんですが、本格的にガラスを作ってみたことがなかったので、近所の工房をたずねてみたんです。そこでひとつ作ってみたら、やさしい質感や柔らかな雰囲気がすごく愛らしく思えて夢中になってしまいました。それからはその工房を借りて作品作りを始めました。夢中になりすぎて前髪が焦げてるなんてこともよくあるんですよ」。
そうなんです。こんなにキュートな作品ですが、作る工程はとても男っぽい作業。何百度の炎の前に座り、右の写真にもあるガラス棒を溶かして小さなアクセサリーを作っていくのです。水飴のように溶けたガラスはやわらかいうちは、どんな形にもできるのだとか。そうして作られる小さなビーズはもちろん、ピアスや指輪、ヘアゴム、まちばりなどが彼女の定番作品です。
「形作る時に必ずできるシワや不揃いな形はきれいに直しなさいと工房の先生には言われるんですが、わたしはその偶然できるいびつさが好きなんです。だから私の作品ではそれを魅力にしてそのまま残しています。光に当たるとゆらゆらと見え、とても雰囲気があるんですよ」。
そしてもうひとつの魅力がカラフルな色合い。グリーンや紫、ピンク、ブルーなどひとつの色でも何種類もの微妙な色違いのガラス棒があって、その中からいつも迷いに迷って選ぶのだとか。
「なるべくきれいで透明感のある色を選びますね。色が好きなのでついつい着こなしのポイントになるようなカラフルな色合いが多くなってしまうんです。同じ作品でも炎の中で見る色と太陽の光の下で見る色とは違うんですよ。だから作り終わって外で見るのも楽しみなんです。それにガラスは年月が経つと色が微妙に変わっていくんです。革と同じようにガラスも使い込むうちに自分だけのものになっていくなんてちょっと驚きでしょう」。
指輪をしてみると、肌触りが本当に優しくってうれしくなってしまいました。だけど色はとてもカラフルで。そのギャップにもすっかり夢中になってしまいました。「これからの季節、何個も重ね付けしてもかわいいですよ」と寺本さん。色選びにすごく時間がかかりそうだけれど、みなさんもぜひぜひ挑戦してみてね!
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