3面を窓に囲まれた、明るく開放的なアトリエ。ここにある台所から、人を幸せにするレシピの数々を日々生み出しているのが、フードコーディネーターの広沢京子さん。
子どものころから、テレビ番組はアニメよりも「料理万歳」のほうが好きだったという広沢さん。毎日台所に立ち続けるうちに、高校生の頃にはもう「食に関わる仕事をしたい」という思いが大きくなっていたのだそう。今の仕事を志すようになったのは、まだ「フードコーディネーター」という言葉が世に出始めたばっかりの頃。料理に関わる世界で、自分のやりたいことが実現できるのはこれだと思い立ち、その後、専門学校に通ったり、板井典男さんのアシスタントを勤めたりの紆余曲折を経て、2001年に独立。「ごまごま。はちみつ。」「冷蔵庫からはじまる、きょうのごはん」「持ちよりごはん」など、たくさんの著書も含めて、その後の活躍はご存知の通りです。
フードコーディネーターという仕事は、ひとことで言えば「食のスペシャリスト」。レシピの提案や料理製作、スタイリングの他、食品メーカーの新商品の開発からカフェのプロデュースまで、多岐にわたります。「当たり前のことですが、プロの現場は厳しい。料理をするにしても、現場では時間や環境などのさまざまな制限がありますから、いつも緊張感やライブ感と隣り合わせでお仕事をしています。それに、例えば雑誌なら編集者やカメラマンなど、色んな人が関わってくるので、自分一人が好きなようにできるということはなかなかないんです。だけど、メンバーみんなで意見を出し合って素敵なページに仕上がったときはなにより嬉しいし、自分がやりたいと思っていたことと現場で求められていたことが一致したときは、本当に幸せな気持ちになるんです」。
普段から気をつけているのは「自己管理をきちんとすること」。「お料理は自分の手で作るものだから、心の乱れがすぐに味に出るんです。あせりや疲れは、必ず食べた人に通じてしまう。だから、平常心で、いつだって丁寧に、食べる人のことを考えて料理するようにしています。食べてくださる人がいて、初めて料理が完結すると思うので」。その他にも、人とのつながりを大切にすること、ひとつひとつの仕事を丁寧にすること、など、広沢さんがお仕事で大切にしていることは、そのまま誰もが毎日の生活の中で大切にすべきことと重なっていたのでした。
また、広沢さんがずっと続けているのが「自分にとってのオアシスを作ること」。「オアシス」とは、例えばお気に入りのカフェや雑貨屋さん、レストランなど、「行くことで癒されるし、元気がもらえる」という広沢さんのお気に入りのスポットの数々。「自分のアンテナを信じて、興味のある場所にはどんどん足を運んでみるんです。そうすると、意外な出会いがあったり、世界が広がったりすることが多いから」。自分とは違う職種や環境の、いろんな考えをもった人たちの話しを聞いているうちに、自分の考えを客観的にみることができたり、仕事のアイデアにつながったりするのだそう。
今のアトリエに広沢さんが越してきて、間もなく2年。採光の良さや東京タワーの見えるベランダ、使いやすいキッチンなど、好きなところはたくさんあるけれど、なかでも「徹夜で何品も料理を作り続けてやっと仕事が終わったときに、窓の外に見える朝日の美しさは最高!」と、微笑みながら教えてくれました。 |
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使い勝手のよさそうなキッチンで。
ここから広沢さんのレシピが生まれます |
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背丈よりも大きな冷蔵庫。
この冷蔵庫を主役にした本も生まれました |
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愛らしいフォルムに心引かれて
集めている「5」グッズ |
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マイブームの果実酢作り。左は
アンズ。右の梅酒もいい感じです |
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「ごまごま。はちみつ。」
「持ちよりごはん」など、著書は多数。 |
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アトリエのベランダから見える
風景。遠くには東京タワーが! |
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パッケージデザインが好き。
こちらはオイルサーディンコレクション。 |
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「ごまごま。はちみつ。」
「持ちよりごはん」など、著書は多数。 |
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お料理のもうひとつの主役、
大小さまざまな器たち。 |
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