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Beauty Healthy Food Club

 
  カフェセンスを持っている女の子たちを見つけて、ライフスタイルや
フェイバリッツなどをインタビューしています。関西とParisで見つけた
注目のガールズをクリッピング。きっとあなたも共感できるはず。


お名前  Clothilde Menard(クロチルド・メナール)
生年月日・血液型 1973年7月31日 AB+型
住んでいるところ パリ・ガンベッタ
お仕事 Brodeuse(刺繍家)
好きな映画  『ME AND YOU AND EVERYONE WE KNOW』ミランダ・ジュリー監督
『LES GOUT DES AUTRES』アニエス・ジャウィ監督
『ファイト・クラブ』
好きなこと 手を使うこと
きらいなこと 書類を作ること
好きなショップ サクレクール寺院の近く、Place Saint Pierreにある生地やボタン、糸などの問屋さん全部
将来の夢 先日、夢がなかったところで、次がなかなか考えられません。。。

 先日、マレをふらふらと歩いているとき、新人アーティストたちの展示会に遭遇。展示会と言うよりは、文化祭みたいな雰囲気だったので、お祭り気分でブースからブースを飛び回っているとき、ビーズのアクセを小さなテーブルに並べている女の子を発見。
 ほかのブースと何かが違う。ビーズの色がどこか違う。手にとってみるとそのしなやかさにびっくり。ネックレスを試着してみると、首のラインにぴたっと沿ってきれいな形を作り出す。じっくり見てみると、ビーズを糸で編んだのではなく、レースにビーズを刺繍してそのレースをネックレスに加工していた。あまりの繊細さと、かわいさに、思わずその女の子、クロチルドを質問攻めにしてしまったのでした。
「ビーズ選び、シルクレースと刺繍糸選びをとても慎重にしているの。ビーズはガラスかメタルのみで、珍しい色や大きさのものやアンティーク・ビーズを選びます。この赤いビーズはとっても小さいの。ここまで小さいのは珍しいんです。ベースのレースは、シルク。質のいいもの、そして、ほかには無いものを探してアクセサリーを作っています」と、丁寧に答えてくれた彼女、なんとそのときが初めての作品展示会だったという。
 大学の商業科へ出て、一度は普通に就職した彼女が仕事を辞めて、アート・デザイン 専門学校の刺繍科に行き直したのは24歳の時。フランスでは、刺繍を習う専門学校は「リセ」しかない。そこで、15歳の子供たちにまじって、2年間ひたすら刺繍の勉強。卒業制作が全生徒の中で最高点だったのも、きっと人一倍思い入れが強かったからなのかも。
「もともと手を動かすことが好きだったんです。13歳から大学にはいるまでも、樹脂粘土でさまざまなアクセサリーを作って、友達にあげたりしていたんです。営業の仕事を始めて、“向いてないな”って思ったんです」と、笑う。
 卒業と同時に、ジャン=ポール・ゴルチェのオートクチュール・メゾンで刺繍家として仕事を始めることに……。
「ゴルチェは、オートクチュール・メゾンの中でも珍しい“刺繍家を抱えるメゾン”だったんです。だから、春夏のコレクションに向けて刺繍家はいつも大忙しで、気がついたら5年が過ぎていました。今年になって“自分の作品を作りたい”という気持ちがどんどん大きくなって、この秋から、コレクション前だけゴルチェを手伝い、そのほかの時期は自宅アトリエで私のコレクションを作ることにしたんです。だから、10月の展示会が初めて自分の作品を売った経験。買ってくれた人たちの反応がとっても良くて、うれしかったですね。」
 5年間のオートクチュール・メゾンでの体験からか、クロチルドが刺繍するスピードは驚くほど速い。しかも確実! 写真を撮ります、と、ピントを合わせているとあっという間に5センチ、10センチと刺繍してしまうので、待って、待って!っと叫ぶはめに。すると今度は瞬く間にほどいて、また一から刺繍を始める。刺繍のプロが目の前で刺繍しているのを初めて見た私は、ちょっと感動。
「このアンティークの木枠と、布テープを使って、ベースのレースをきっちりと4方向に引っ張るのは、ゴルチェのメゾンと同じスタイルなの。レースやビーズのクォリティや仕入れ先など、刺繍のこと、オートクチュールのこと、いろいろなものすべてをゴルチェのメゾンで学んだようなものです。刺繍をすることも、最初は大変でした。頭の中で一生懸命に考えながら一針ずつ縫っていたの。でも、今では手が勝手に動いて、刺繍をしながら、頭の中ではほかのことを考えられるようになったんです」と、驚く私を見ながらさりげなく話すクロチルド。アーティストであり、同時に職人としてもプロである……。一つの刺繍をしながら、次の作品のデザインを考えているというからびっくり。
 今のところクロチルドの作品を見られるのは、第2回目の展示会COURT CIRCUITしか決まっていないとのこと。
「学校を出てから5年間、やっと念願がかなって私の作品を作り始めることができたところなので、今はとても充実した気持ち」と、にっこり。

ガンベッタのお家アトリエにおじゃま。壁の黄色、手作りのランプ、窓にかかったオブジェ、全部クロチルドの手作り!!

クロチルドの右腕(?)ミツちゃん。卒倒するほどかわいい。。。名前はドイツ語で“子猫ちゃん”の意味

レースに刺繍をし終えたところ。これをカット&縫合して、アクセサリーに仕立てていきます

ビーズ刺繍部分を筒状にして、両面がビーズのネックレス(注:このトルソは、ミニチュアで、実際は首の付け根に沿うくらいの大きさ)

レース部分とビーズのみのフリンジが絶妙。アンティークのメタルビーズの鈍い光がとてもシック

とてもちいさい真っ赤なガラスビーズを使用した作品。フリンジの最後のプチクロスがアクセント

クロチルド自身に、お気に入りのゴージャスなのをつけてもらいました。シンプルなドレスが華やかになります

初展示会で、お買いあげしました。ビーズ刺繍の微妙なうねりやレースの色と刺繍糸のチョイス、そして金具に至るまでこだわりつくした作品

木の棒に2本に布を巻き付けて引っ張り、その木を別の木で止めて枠を作り、残る2辺は布テープをピンで留めながらテンションをかけて引っ張る

わかりやすいように白い布に刺繍をしてくれたクロチルドさん。右手は布の下に、左手は布の上に。両面で細かく針と糸を操作

こちらはレースにビーズを刺繍しているところ。専用の刺繍針が素敵だなあなんて見とれてみたり……

刺繍途中のレース。お部屋の中にあるだけでなんだかインテリアオブジェみたいでした

レースの色とビーズの色に合わせて、慎重に選ばれる糸の種類と色。こんなにたくさんの中から組み合わせていきます

濃いルビーのような深紅、深い青色、シルバー、珊瑚色など、宝石のような色合いのビーズがいっぱい

明るいシルバーとグレイシルバーのメタルビーズ、ピンクの筒状ガラスビーズはアンティーク

LE SALON DE LA CREATION
COURT CIRCUIT

2005年12月10日(土)、11日(日)
10:00〜20:00 入場無料
場所:
“Cite des Science et de L’industrie”
Espace Condorcet (Niveau0)
30 Avenue Corentin Cariou Paris 75019
メトロ:Porte de la Villette
http://www.saloncourtcircuit.com
 
中正 美香
Hanako WEST Cafe編集担当
5月半ばから、パリに滞在中。
語学校に通うこと5カ月というのに、レストランの予約と注文くらいしか、フランス語ができない私。クロチルドのインタビューを通訳してくれたお友達のJossに感謝します
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