パリで開催される「プルミエール・クラス」というファッション雑貨の展示会に、小さなベルギーの旗を掲げてブースを出していたのは、アントワープ在住の古澤朋子さん。ジュエリー・デザイナーとして、アントワープ発のジュエリーを作って今年で3年。かわいい小鳥やトナカイのモチーフのジュエリーを、日本で見たことがある人も多いのでは。この秋、パリで出会い、いても立ってもいられずに、アントワープのアトリエを訪ねることにしました。
パリからThalysという特急に乗ると、わずか2時間10分でアントワープに到着。駅からほど近いところに、朋子さんのアトリエはありました。ロフトスタイルのクールで広い空間には、シルバーや石などの材料と、ペンチやハンマー、糸ノコなどのツールがいっぱい。あのきれいなジュエリーたちは、ひとつひとつ手で作られているんだって感動した一瞬です。
もともとファッション雑貨のバイヤーの仕事をしていた朋子さんが、ジュエリー制作に目覚め始めたのは約10年前。仕事をしながら日本のジュエリー・デザイン・スクールへ通ううち夢はどんどんふくらみ、7年前思い切ってアントワープ王立芸術学院のジュエリーデザイン科へ入学してしまったのです。
「なぜアントワープだったのかというと、あまり知られていない町のほうが好きだったことと(当時は情報がほとんど無かった)、大好きだったジュエリー・デザイナーwouters and hendrixがアントワープ出身だったから。初めてアントワープを訪れたとき、町を歩く人のセンスはいい、街並みがとてもきれい、食べ物がおいしいとすべてがそろっていて、瞬く間に恋に落ちてしまったんです」と、懐かしそうに語る。「ここ4,5年は、アントワープ王立芸術学院は日本人がいっぱいです。でも、当時はほとんどいなくて、ジュエリー科では私一人。せっかく日本からやってきたから入れてあげようって、入学させてくれたんじゃないかしら(笑)。学生生活は楽しかったんですけど、入学当時50人もいたジュエリー科の生徒が、4年後の卒業時には10人になっていて……。厳しい世界だなと感じましたね」。とはいえ、その後すぐにtomoko furusawaを立ち上げ、今年で3年。もう6シーズンもジュエリーを作り続けています。
「シルバーは、なるべく真っ白のままつけるようにデザインしています。白いシルバーってとってもフェミニンだと思って」という朋子さんのジュエリーデザインの基本テーマは、かわいい大人の女らしさ。黒ずみで味をだしていたり、マニッシュ&トラッドなデザインのものが多いシルバー・ジュエリーのイメージとは違い、繊細でキュート。さらに淡い色の石やリボン、パールなどと組み合わせ、上質で上品なかわいさを感じさせます。
「そんなにたくさん注文があるわけではないので、全部手作りですよ」と、 糸ノコで、シャンデリアのガラスの形にシルバーを切っている朋子さん。切り取ったパーツはさらにヤスリで一つ一つきれいに磨いていく……。
「最近のお気に入りは動物園なんです。アントワープに来て4、5年間も行かなかったんですけど、ある日ふと訪れたら、ものすごくすてきで。動物の檻が低いからか、動物たちがすぐそこにいるっていうかんじ。以来、ちょこちょこと通っています。動物モチーフが多くなったのもそのせいかな」。トナカイも、バンビも、鳥も、全部ほしい。次の動物モチーフは何なんでしょう。
7年前、恋に落ちてしまった町とともに新しいジュエリーを作り続ける朋子さん。これからの活躍がますます楽しみです。 |
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この日は祝日だったので、小さな子供連れでいっぱいの動物園。 |
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バンビ3匹モチーフは、ただいまどんなアクセサリーにしようか考え中。「スプーン印の本」の徳之島のヤギさんを思い出しませんか。 |
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トナカイのモチーフと鳥のモチーフは大人気の作品。モチーフごとにシルバーチェーンも違うものを選んでいます。 |
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アンティークのレースから、レースモチーフを起こしてデザイン。表面のざらっとした風合いがすてき |
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黄色い木の葉が舞い散っているアントワープの市街地。運河が流れ、トラムの走る小さな町。 |
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50平米のロフトでもくもくと作業を続ける朋子さん。BGMはもちろんお気に入りのTruby Trio。 |
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こんなおおきなシルバー板をていねいにいとのこで切ります。 |
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こちらの机は、事務所の部分。「注文から制作、販促まで全部自分でするので結構大変ですよ」と朋子さん。 |
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丸いパーツは型で打ち抜く。これが写真のイヤリングのパーツになります。 |
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「どう使おうかな」と試行錯誤中の、きらきら光る石のパーツを眺めているとなんとなくしあわせな気分に。 |
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朋子さん自身がお気に入りの作品を、アトリエの前で撮影。素材もデザインも異なるパーツが幾重にも重なっているのが魅力 |
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とても軽い木の素材のネックレス。シルバーのレースモチーフとブルーのAmazonite(アマゾナイト)の色あわせが最高 |
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小さな小さなトナカイとお花。淡いピンクパールと一緒にさりげなくフェミニン。 |
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アトリエの写真で打ち抜いた円は、このイヤリングになりました。 |
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「この近くに植わっていた植物の葉っぱがかわいかったので、モチーフにしてみたんです」というイヤリングはとてもシック。 |
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来春夏コレクションで人気の高かったバラモチーフ。黒のonyx(オニキス)とピンクパールが効いています |
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シャンデリアのガラスをモチーフにしたデザイン。シルバーとガラスを組み合わせ、光の加減でいろいろな表情を見せる |
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パリでの展示会「プルミエール・クラス」でのディスプレイ |
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tomoko furusawaが買えるお店
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● うめだ阪急
● オペーク
● VIA BUS STOP
● オデット・エ・オディール
● NOJESS ほか
※ すべてのお店で扱っているわけではないのでお問い合わせください
Paris
●abou d’abi bazar
http://www.aboudabibazar.com/ |
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