食に関わる仕事場で同僚だった石川さんと西山さん。食べる事と同じくらい作ることが大好きで、好みがとっても似ていたことから意気投合し、次第に「2人で何かしたい」という想いが、どんどん強くなったといいます。そして今年の4月、京都の知恩寺で行なわれている「手作り市」でおつつみ屋codemari(コデマリ)として初めての出店に至ったのです。
聞きなれない“おつつみ屋”とは、2人が考えた、いろんなものをひとつにくるんで販売するスタイルのこと。だからパンだけ、とかお菓子だけ、というバラ売りはしてくれません。全部一緒に持って帰って、家でそれを開ける楽しみを感じて欲しい、という想いが込められているのです。そして、その気になる中身は、パンとお菓子と布物と季節のお花。それぞれ毎月テーマに合わせて味や形が変わっていきます。
「2人で何をするかって考えたときに、おいしいだけでなく、毎月新しい発見と楽しみがあってそれが次につながっていくものがいいねってことになって。それで月ごとにいつも違うものをひとつにして持って帰れるようにしようということになったんです」と西山さん。
ちなみに9月の大きなテーマはお月見。すすきとお芋パンとお芋餡の蒸し菓子、長い夜のお供になってくれる麻のブックマークが入っていました。そしてそのひとつひとつには、きちんと名前も考えられているのです。
たとえば、9月は「長月のおつつみ」で、
「夜長の目印」・・・ブックマーク
「月夜菓子」・・・お芋餡の蒸し菓子
「芋名月(満月のこと)の胡麻パン」・・・お芋のパン
「お月見草」・・・すすき
という素敵な名前が並んだメニュー付き!
「古い言葉や言い回しがすごく好きで、辞書を片手に毎月考えています。自分たちも日本語のおもしろさやきれいさを再認識できるし、買ってくれた人にもそれが伝わればいいなぁと思って」と石川さん。
パン担当は石川さん、お菓子と布ものは西山さん。テーマが決まったあとは、何を作るかは相手に任せるのですが、趣味も好みも似ている2人だから、同じ食材を使っているなんて時もしばしば。
「私がス−パーで、甘くておいしそう! って思って買った鳴門金時をなっちゃんも同じように感じてたみたいで。それで今回もそれぞれにお芋のレシピになったんです」。
石川さんはきちんと粉と卵とバターの味のするシンプルなパンが、西山さんは見た目にも楽しく、ちょっとした驚きのある食材の組み合わせが好きなんだとか。
まだ手作り市に出して5回目というのに、毎回売り切れてしまうという人気ぶり。近頃は「今月のおつつみはなんですか?」と言われることが、とってもうれしいと2人。10/15の手作り市では、ハロウィンをテーマにおつつみを作る予定! ほぼ毎月、出店しているから、これを機に、おつつみの楽しさをぜひ味わってみて。 |